「北海道の動物園・水族館の未来を語ろう!」シンポジウムに参加しての 雑感 ③

これからの動物園に求められる役割として
■飼育担当者のプレゼンテーション能力の向上

※来園者の質を上げるためにも、何より重要だと挙げられました。
「可愛い」「かっこいい」「癒される」から、その先の「もっと知りたい」「守りたい」へ繋げる努力が必要である。
※飼育員はプレゼンターであると同時に、自分が飼育管理する動物をどう魅せるかを考究するディレクターであるべきで、ただ展示しているだけでは意味がない。見方を変えれば、動物園の要は飼育員であるとも言える。

園内の掲示で味のあるイラストを添えて担当動物を紹介している方、オヤツや食事の時間にガイドをする方、公式ブログをマメに更新される方も何人かはおられますが、得手不得手があるのか時間の余裕がないのか、「足りないな~」と感じることが多々あります。(実際に複数の動物を担当していると時間がないのかな?と思うこともあります)
動物のことで話かけても、ぶっきらぼう、無愛想~に返事をされる方も残念ながらいらっしゃいます。そこは残念。
公式HPやSNSでの発信も、外部に委託している部分はどうしても発信が遅れがちになりますね。

動物好きなら知っておきたい、動物園と野生動物の窮状

■日本人の動物感レベルの向上

※飼育環境の劣悪な民間の「自称動物園」や、「可愛い」だけを強調してその背景に触れようとしない動物番組。
これらが無くなっていかないのは、その劣悪な飼育環境に違和感を感じない人が存在することの裏返しでもあるとのこと。
動物感のレベルの低さ、民度の低さが運営に反映されており、「おかしい」と声を上げる人間が増えることで、そのような施設や動物番組は淘汰されていくであろうと。
そして、足を運ぶ人の意識改革、動物を観る目を養って行くことが飼育担当者、動物園の役割であるのだと。


※自分も最初は「シロクマの双子可愛い」がきっかけで動物園へ足を運ぶようになりました。
ホッキョクグマしか観てませんでした。滞在時間も今よりもずっとずっと少なかったです。
随分遠くまで来てしまったなぁと思います。

動物園通いも長くなると、時に「何かと口煩い常連」としてウザがられる傾向にあるようですが(主観です)、どの動物にもコアなフアンがいて、下手すると飼育担当者よりも動物の前にいる時間は多いです。
写真や動画を撮るので、記録物には事欠きません。
上手に利用してもらえば良いのにな~と思います。


■動物愛護管理法の脆弱性

ペット、家畜、伴侶動物、展示動物、人と関わりある動物全てが法の対象
※家畜と動物園動物の愛護、福祉は同じ次元で議論すべきか?

愛護と福祉の混同
※愛護:動物の「個体」に着目した「人の主観的(感情的)アプローチ」→主にペット。可愛い、可哀想など人間の主観
※福祉:動物の「種」に着目した「科学的・客観的アプローチ」→生態、習性など。

※元来「動物福祉」とは、家畜を前提として発展してきた科学→ゆりかごから墓場まで【ノーストレス】を実現。
→対して動物園動物を【ノーストレス】の状態におくと、本能や習性を殺す可能性
→ストレスの無いことがストレスになり、常同行動へ繋がる。

海外では「福祉」面を重視?
国内では「愛護」面を重視?→バッシング「可哀想」など、感情論に傾倒(宗教論や文化の違いも大きく影響する?)


※ノネコ、野犬、鹿とか最近では無許可でスズメを飼育していたなんてニュースもありました。
動物虐待はもちろん駄目ですけど、飼育(愛玩)動物と、野生動物との線引きが上手く出来てない人も多いなぁと感じることも少なくありません。
動物を本当の意味で救いたいのであれば、肉食文化を否定するのでもなく、猟師さんをバッシングするのでもなく、その動物の生態とか習性とか取り巻く法律とか、もっともっと勉強しようよ~。

っと、思ったりする今日この頃です。


あまりまとまってませんが、おわり。

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by suimu_calcite | 2018-03-22 19:04 | 動物園